CASE EXAMPLE利用事例

災害時の被害場所を見つける&災害被害に遭わないための対策をするサイクロン由来の高波・高潮を対象としたハザードマップ整備

アジア太平洋地域の島嶼国(フィジー、バヌアツ、サモア)は、サイクロン(台風)による高波・高潮の脆弱性が指摘されておりハザードマップ整備のニーズは非常に高い。リモートセンシングで得られる沿岸地域の地形情報と水深情報は、浸水シミュレーションを伴うハザードマップ作成に大きく寄与した。

背景・課題

ハザードマップとは、自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などを表示した地図*1であるが、島嶼国では高波・高潮を対象にしたハザードマップ整備が進んでおらず、ニーズが高いことが識別されている。加えて環境省では、様々な国際協力スキームの活用で気候変動適応に関する技術協力推進が掲げられている一方で、限られた予算の中で科学的知見を用いたリスク評価を求めていた。

衛星データを用いた課題解決

飛行機やドローンが飛ばせない場所を同一手法(リモートセンシング)により広域の解析が可能、且つ最適な衛星画像を選定が可能にもかかわらず、他の観測手段と比較して低コストに3Dハザードマップシステムの構築が実現した。

この事例が応用可能な分野

  • 沿岸域に生息する藻場、干潟、サンゴ礁などの情報マッピング
  • 海側からの浸水のみならず、河川氾濫による浸水ハザードマップ整備

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