対面講座
光学リモートセンシング講座(オンライン形式)
開催日:2023年1月11日(水)〜2023年1月12日(木) | 講座は終了しました
新型コロナウィルス感染症の状況を考慮し、オンライン形式の生配信で開講します。
リモートセンシングの基礎知識を有しており、光学データをこれから扱いたい方を対象としています。光学センサの仕組みや解析技術について、実習でソフトウェアを使用しながら理解し、総合演習で実践的に課題解決できる技術を身に着ける講座です。
講座概要
講習日数 | 2日間 |
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講習形態 | 講義、実習及び総合演習 |
定員 | 16名 |
受講料 | 66,000円(税込) |
受講要件 | ・Windowsの基本的な操作ができること。 ・当財団のリモートセンシング基礎講座を受講されていること、もしくはリモートセンシングの基礎知識を有することが望ましい。 |
受講準備 | 受講が決定した方は、こちらから 受講マニュアル をダウンロードして受講準備を進めてください。 |
対象者 | 光学データを中心に、これからリモートセンシングデータの利用を考えておられる方を対象としています。 |
講師 | 当財団職員 |
内容及び到達目標 | 光学センサの基礎を学ぶ2日間の講座です。光学センサの仕組みや表示の仕方、補正方法など、光学センサの基本的な解説ののち、実際の活用例を講義で取り上げて説明します。また実際にソフトウェアを用いて分類処理を体験しながら光学センサについての実務的な理解を深めることを目標としています。講座では可視化、衛星データの取得方法、パンシャープン等画像処理の他、画像分類、大気補正等について学び、各項目のあとに、項目ごとの演習を行い、知識だけでなく実務的な技能を身に付けることができます。 なお、内容については、適宜変更となる場合があります。 |
事前・事後学習用 e-Learning動画
事前・事後学習用にe-Learning動画を提供します(当日の講義を深く理解していただくため、事前学習を推奨しています)。なお、e-Learning動画は講座終了から30日後まで視聴いただけます。
時間 | 形態 | 科目 | 構成 | 到達目標 |
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(約30分) | 講義 | 電磁波とリモートセンシング | ・はじめに ・電磁波の概要 ・大気中のエネルギーの相互作用 ・地表面におけるエネルギー収支 ・センサの種類 |
電磁波の概要、大気中及び地表面におけるエネルギーについて理解する。 |
(約40分) | 講義 | センサ搭載プラットフォームと受動的光学センサ | ・はじめに ・プラットフォームとミッション ・カメラ ・走査系 ・立体視 ・代表的な衛星センサ ・データの選び方 |
様々なプラットフォームとセンサについて理解する。 |
事前・事後学習用テキスト : Earth Explorerの利用者登録及びログイン方法
本講座第1章の実習1で使用しますので、事前にこのテキストをお読みになり利用者登録をしてください。
1日目
時間 | 形態 | 科目 | 構成 | 到達目標 |
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10:00-10:15 (15分) |
準備 | 事前準備 | ・Web会議システムの使い方 ・ソフトウェアのセットアップ確認 ・実習用データの確認 |
オンラインの講座を受けるために必要な準備を整える。 |
10:15-10:55 (40分) |
講義 | 光学センサの撮像原理 | ・e-Learning動画『電磁波とリモートセンシング』『センサ搭載プラットフォームと受動的光学センサ』ポイント解説 | 光学データがどのように撮像されるか、その原理を理解する |
10:55-11:05 | 休憩 | |||
11:05-11:40 (35分) |
講義 | 光学データの処理レベルとプロダクト | ・レベル別の処理内容 ・データプロダクトの種類 ・データの入手方法(デモ含む) |
光学データがプロダクトになるまでに施される処理を理解した上で、様々なデータプロダクトを把握する |
11:40-12:15 (35分) |
講義 |
光学データの可視化(1/2) | ・グレースケール表示(実習含む) ・カラー合成表示(実習含む) |
光学データの可視化の原理を理解し、カラー合成等の技術を身につける |
12:15-13:15 | 昼休憩 | |||
13:15-13:55 (40分) |
講義 実習 |
光学データの可視化(2/2) | ・カラー合成表示(実習含む) ・ヒストグラムの確認(実習含む) |
(同上) |
13:55-14:25 (30分) |
講義 実習 |
正規化植生指数などの作成 | ・正規化植生指数などスペクトル指数の原理と計算(実習含む) | 正規化植生指数などスペクトル指数の原理を理解し、計算を行う技術を身につける |
14:25-14:35 | 休憩 | |||
14:35-15:25 (50分) |
講義 実習 |
デジタル画像分類処理 | ・画像分類の基礎 ・画像分類の手順(教師付き・教師なし:実習含む) ・画像分類の評価とサンプリング |
分類処理の原理を理解し、教師付き分類・教師無し分類に関する技術を身につける |
15:25-15:35 | 休憩 | |||
15:35-16:25 (50分) |
講義 実習 |
変化抽出 | ・画像のカラー合成による変化抽出(実習含む) ・画像間演算による変化抽出(実習含む) ・2時期の土地被覆分類図からの変化抽出(デモ含む) |
多時期データから変化箇所・量を抽出する原理を理解し、変化抽出手法に関する知識と技術を身につける |
16:25-16:35 | 休憩 | |||
16:35-17:15 (40分) |
演習 | 光学データ総合演習(1/3) | ・課題への対応策の検討 ・データを用いた演習へ向けた、データの検索及びダウンロード(個別) |
個人で課題を設定し、必要な衛星データを取得した上で、実習で学んだ手法を駆使して解析し、結果の共有を行う。実際の利用を想定した課題解決の考え方と技術を身につける。 |
17:15 | 一日目 終了 |
講師はしばらく残りますので、質問があれば何なりとお聞きください。 |
※ 終了時刻は目安です。講座進捗状況により、前後する場合がございます。
2日目
時間 | 形態 | 科目 | 構成 | 到達目標 |
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10:00-11:10 (70分) |
講義 実習 |
衛星画像の反射率変換と大気補正 | ・DN値から大気上端面放射輝度・反射率への変換(実習含む) ・大気補正の基礎 ・地表面反射率の算出 ・異常な画像データの例 |
取得データの問題とその修復、及び大気補正の手法について、知識と技術を身につける |
11:10-11:20 | 休憩 | |||
11:20-12:00 (40分) |
講義 | ハイパースペクトルデータの処理 | ・ハイパースペクトルデータの概要 ・地表対象物の詳細な分光反射特性の評価 ・ハイパースペクトルデータによる主題図の作成 |
ハイパースペクトルデータを用いた対象物の詳細な分光反射特性の解析方法を理解し、その特性を利用した主題図の作成方法を理解する |
12:00-13:00 | 昼休憩 | |||
13:00-15:40 (160分) |
演習 | 光学データ総合演習(2/3)
※途中各自休憩10分を挟む |
対応策に基づいた課題解決の実践(個別) | 個人で課題を設定し、必要な光学データを取得した上で、実習で学んだ手法を駆使して解析し、結果を発表する。実際の利用を想定した課題解決の考え方と技術を身につける。 |
15:40-15:50 | 休憩 | |||
15:50-16:40 (50分) |
演習 | 光学データ総合演習(3/3) | ・実践結果のプレゼンテーション ・実践結果に対する講師からの評価 |
(同上) |
16:40-17:00 (20分) |
理解度テスト、質疑応答 | |||
17:00 | 講座終了 | 講師はしばらく残りますので、質問があれば何なりとお聞きください。 |
※ 終了時刻は目安です。講座進捗状況により、前後する場合がございます。
使用機器等 | ・実習及び演習ではWindows環境のコンピュータ端末を使用します。研修で使用する端末はご自身で準備ください。Macや他のOSを使用する場合は講義中のサポートは対象外とさせていただきます。 ・演習用ソフトウェアは、フリー且つオープンソースのGISソフトウェアであるQGISを使用します。 (QGISについては、http://qgis.org/ja/site/ をご参照ください) ・演習用データは、Landsat-8衛星のOLIデータを使用します。 |
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教科書 | 当財団作成の「光学リモートセンシング講座」テキスト |
参考書 | 「基礎からわかるリモートセンシング」(日本リモートセンシング学会編、理工図書、2011) 「改訂版 図解リモートセンシング」(村井俊治著、日本測量協会、2004) |
評価方法 | 総合演習において解析結果を提出していただき、適切に解析されたかを講師が判断いたします。また、理解度テストを実施します。理解度テストの正答率80%以上、かつ出席率80%以上の方に、修了証を発行します。 |
その他 | 講義の後、アンケートにご協力ください。 |
参考 | ・ 画像製品・サービス-沿岸環境情報サービス ・ 過去受講生の総合演習例 |