TRAINING対面講座

対面講座

SARリモートセンシング講座シラバス(オンライン形式)

リモートセンシングの基礎知識を有しており、SARデータをこれから扱いたい方を対象としています。 SARセンサの仕組みや解析技術について、実習でソフトウェアを使用しながら理解し、総合演習で実践的に課題解決できる技術を身に着ける講座です。

講座概要

講習日数 2日間
講習形態 講義、実習及び総合演習
定員 16名
受講料 66,000円(税込)
受講要件 ・Windowsの基本的な操作ができること。
・当財団のリモートセンシング基礎講座を受講されていること、もしくはリモートセンシングの基礎知識を有することが望ましい。
・高校/大学レベルの数学の知識を有することが望ましい。
受講準備 受講が決定した方は、こちらから 受講マニュアル をダウンロードして受講準備を進めてください。
対象者 SARに興味をお持ちの方や、これからSARの利用を考えておられる方を対象としています。
講師 当財団職員
内容及び到達目標 合成開口レーダー(SAR)を基礎から学ぶ2日間の講座です。SARの仕組みや種類、歴史など、SARの基本的な解説ののち、実際の活用例を講義で取り上げ、また実際にソフトウェアを用いてSAR解析を体験しながらSARについての理解を深めることを目標としています。講座の初日は主にSAR画像が撮像されてからどのように再生されているのかについて学び、2日目は画像の「判読性を高めるための補正処理」について判読の演習を行います。
なお、内容については、適宜変更となる場合があります。
事前・事後学習用 e-Learning動画

事前・事後学習用にe-Learning動画を提供します(当日の講義を深く理解していただくため、事前学習を推奨しています)。なお、e-Learning動画は講座終了から30日後まで視聴いただけます。

時間 形態 科目 構成 到達目標
(約45分) 講義 SARの概要 ・イントロダクション
・マイクロ波の特性
・衛星搭載SARの歴史と動向
マイクロ波の特性、各種SARセンサの諸元、目的に応じた観測モード等、SARデータに関する基礎的な知識について理解する。
(約70分) 講義 SARの再生原理 ・SAR画像再生処理の流れ
・レンジ圧縮
・アジマス圧縮
・SAR再生処理アルゴリズム
衛星によって取得されたSARデータがどのように再生されるのか、画像再生処理の流れや原理について理解する。
(約70分) 講義 SARデータの特性 ・SARデータの幾何特性
・SARデータの輝度特性
・SARデータの後方散乱係数への変換
衛星の違いによる観測結果への影響について理解する。
講座 1日目
時間 形態 科目 構成 到達目標
10:00-10:15
(15分)
準備 事前準備 ・Web会議システムの使い方
・ソフトウェアのセットアップ確認
・実演習用データの確認
オンラインの講座を受けるために必要な準備を整える
10:15-12:00
(105分)
講義 SARの概要と原理
※途中休憩(約10分)を挟む
・e-Learning動画『SARの概要』『SARの再生原理』『SARデータの特性』ポイント解説 SAR衛星がどのように観測を行い、データが再生処理されるのか、その概要と原理について理解する
12:00-13:00 昼休憩
13:00-13:30
(30分)
講義 SARデータプロダクト ・処理レベルの違いと観測画像
・SARの観測モード
SARの処理レベルやその事例、各観測モードの特徴等について理解する
13:30-13:45
(15分)
講義 データアクセス ・SARデータの検索及び入手方法 Sentinel-1のデータ検索及び取得の方法を理解する
13:45-14:15
(30分)
講義 SARデータの補正処理 ・強度画像に対する補正の基本理論 SARのオルソ補正、ラジオメトリック補正等、各種補正の概念を理解する
14:15-14:25 休憩
14:25-15:15
(50分)
実習 SARデータの読み込みと後方散乱係数への変換 ・SARデータの読み込みと切り出し
・強度画像の後方散乱係数への変換(σ0の計算)
後方散乱係数への変換方法、及びノイズ低減の方法を身につける
15:15-15:25 休憩
15:25-16:15
(50分)
実習 SARデータのカラー合成表示 ・2偏波観測データのカラー合成
・2時期観測データのカラー合成
SAR画像をカラー合成する2種類の方法を身につける
16:15-16:55
(40分)
演習 総合演習(1/3) ・取り組む課題を決め、仮説を立てる
・サンプルデータ、もしくは他のデータを検索・入手する
個人で課題を設定し、実習で学んだ手法を駆使して画像判読を行い、結果を発表することで、実際の利用を想定した課題解決の考え方と技術を身につける
16:55 1日目
終了
講師はしばらく残りますので、質問があれば何なりとお聞きください。

※ 終了時刻は目安です。講座進捗状況により、前後する場合がございます。

講座 2日目
時間 形態 科目 構成 到達目標
10:00-11:00
(60分)
講義 SARデータの解析事例 SARデータの解析事例 様々なSARの解析手法と事例について理解する。
11:00-11:10 休憩
11:10-12:00
(50分)
実習 SAR画像判読 ・様々なテーマにおけるSAR画像の判読 衛星画像の適切な判読技術を身につける
12:00-13:00 昼休憩
13:00-15:40
(160分)
演習 総合演習(2/3)
※途中各自休憩を挟む
・受講者ご自身による衛星データの解析(カラー合成、判読、検証等) 個人で課題を設定し、実習で学んだ手法を駆使して画像判読を行い、結果を発表することで、実際の利用を想定した課題解決の考え方と技術を身につける
15:40-15:50 休憩
15:50-16:40
(50分)
演習 総合演習(3/3) ・演習結果の発表(各受講者)
・講師の講評
(同上)
16:40-17:00
(20分)
理解度テスト、質疑応答
17:00 講座終了 講師はしばらく残りますので、質問があれば何なりとお聞きください。

※ 終了時刻は目安です。講座進捗状況により、前後する場合がございます。

使用機器等 ・実習及び演習ではWindows環境のコンピュータ端末を使用します。研修で使用する端末はご自身で準備ください。Macや他のOSを使用する場合は講義中のサポートは対象外とさせていただきます。
・実習及び演習用ソフトウェアは、フリー且つオープンソースのGISソフトウェアであるQGISを使用します。
(QGISについては、http://qgis.org/ja/site/ をご参照ください)
教科書 当財団作成の「SARリモートセンシング講座」テキスト
また、教科書の他、当財団作成の「SAR用語集」、「SARに関する図書とWebサイトの紹介及び「商用ソフトウェアとオープンソースウェア・フリーソフトウェアの紹介」を特別に配布いたします。
参考書 「リモートセンシングのための合成開口レーダの基礎 第2版」(大内和夫著、東京電機大学出版局)
「Digital Processing of Synthetic Aperture Radar」(I.G.Cumming and F.H.Wong、Artech House)
「Synthetic Aperture Radar: Systems and Signal Processing」(J.C.Curlander and R.N.McDonough、Wiley Series in Remote Sensing and Image Processing)
評価方法 総合演習において解析結果を提出していただき、適切に解析されたかを講師が判断いたします。また、理解度テストを実施します。理解度テストの正答率80%以上、かつ出席率80%以上の方に、修了証を発行します。
その他 講義の後、アンケートにご協力ください。
また、本講座の発展的な内容となる、当財団の「SARインターフェロメトリ講座」、「SARポラリメトリ講座」のご受講もお勧めします。
参考 過去受講生の総合演習例
・ 画像製品・サービス-地表面変位計測サービス(RISE: Restec Interferometry Service)
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