対面講座
SARリモートセンシング講座(オンライン形式)
開催日:2022年6月23日(木)〜2022年6月24日(金) | 講座は終了しました
新型コロナウィルス感染症の状況を考慮し、オンライン形式の生配信で開講します。
リモートセンシングの基礎知識を有しており、SARデータをこれから扱いたい方を対象としています。 SARセンサの仕組みや解析技術について、実習でソフトウェアを使用しながら理解し、総合演習で実践的に課題解決できる技術を身に着ける講座です。
講座概要
講習日数 | 2日間 |
---|---|
講習形態 | 講義、実習及び総合演習 |
定員 | 16名 |
受講料 | 66,000円(税込) |
受講要件 | ・Windowsの基本的な操作ができること。 ・当財団のリモートセンシング基礎講座を受講されていること、もしくはリモートセンシングの基礎知識を有することが望ましい。 ・高校/大学レベルの数学の知識を有することが望ましい。 |
受講準備 | 受講が決定した方は、こちらから 受講マニュアル をダウンロードして受講準備を進めてください。 |
対象者 | SARに興味をお持ちの方や、これからSARの利用を考えておられる方を対象としています。 |
講師 | 当財団職員 |
内容及び到達目標 | 合成開口レーダー(SAR)を基礎から学ぶ2日間の講座です。SARの仕組みや種類、歴史など、SARの基本的な解説ののち、実際の活用例を講義で取り上げ、また実際にソフトウェアを用いてSAR解析を体験しながらSARについての理解を深めることを目標としています。 なお、内容については、適宜変更となる場合があります。 |
事前・事後学習用 e-Learning動画
事前・事後学習用にe-Learning動画を提供します(当日の講義を深く理解していただくため、事前学習を推奨しています)。なお、e-Learning動画は講座終了から30日後まで視聴いただけます。
時間 | 形態 | 科目 | 構成 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|
(約45分) | 講義 | SARの概要 | ・イントロダクション ・マイクロ波の特性 ・衛星搭載SARの歴史と動向 |
マイクロ波の特性、各種SARセンサの諸元、目的に応じた観測モード等、SARデータに関する基礎的な知識について理解する。 |
(約70分) | 講義 | SARの再生原理 | ・SAR画像再生処理の流れ ・レンジ圧縮 ・アジマス圧縮 ・SAR再生処理アルゴリズム |
衛星によって取得されたSARデータがどのように再生されるのか、画像再生処理の流れや原理について理解する。 |
(約70分) | 講義 | SARデータの特性 | ・SARデータの幾何特性 ・SARデータの輝度特性 ・SARデータの後方散乱係数への変換 |
衛星の違いによる観測結果への影響について理解する。 |
講座 1日目
時間 | 形態 | 科目 | 構成 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|
10:00-10:15 (15分) |
準備 | 事前準備 | ・Web会議システムの使い方 ・ソフトウェアのセットアップ確認 ・実演習用データの確認 |
オンラインの講座を受けるために必要な準備を整える。 |
10:15-11:00 (45分) |
講義 | e-Learning動画の要点(1/2) | ・SARの概要 ・SARの再生原理 |
事前・事後学習で学べるe-Learning動画の要点を理解する。 |
11:00-11:10 | 休憩 | |||
11:10-11:40 (30分) |
講義 | e-Learning動画の要点(2/2) | ・SARデータの特性 | 事前・事後学習で学べるe-Learning動画の要点を理解する。 |
11:40-12:10 (30分) |
講義 | SARデータプロダクト | ・処理レベルの違いと観測画像 ・SARの観測モード |
SARの処理レベルやその事例、各観測モードの特徴等について理解する。 |
12:10-12:20 (10分) |
講義 | データアクセス | ・SARデータの検索及び入手方法 | Sentiel-1のデータ検索及び取得の方法を身につける。 |
12:20-13:20 | 昼休憩 | |||
13:20-13:50 (30分) |
講義 | SARデータの補正処理 | ・強度画像に対する補正の基本理論 | SARのオルソ補正、ラジオメトリック補正等、各種補正の概念を理解する。 |
13:50-14:40 (50分) |
実習 | データ解析実習(1/2) | ・SARデータの読み込みと切り出し ・強度画像の後方散乱係数への変換(σ0の計算) |
後方散乱係数への変換方法、及びノイズ低減の方法を身につける。 |
14:40-14:50 | 休憩 | |||
14:50-15:40 (50分) |
実習 | データ解析実習(2/2) | ・2偏波観測データのカラー合成 ・2時期観測データのカラー合成 |
SAR画像をカラー合成する2種類の方法を身につける。 |
15:40-15:55 (15分) |
演習 | SARデータ総合演習 (1/4) |
・様々なテーマにおけるSARの判読 ①課題への対応策の検討(対応する課題を決め、データをダウンロードする) |
SARのサンプルデータを用いて、実際の利用を想定した課題解決の考え方と技術を身につける。 |
15:55 | 1日目 終了 |
講師はしばらく残りますので、質問があれば何なりとお聞きください。 |
※ 終了時刻は目安です。講座進捗状況により、前後する場合がございます。
講座 2日目
時間 | 形態 | 科目 | 構成 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|
10:00-11:00 (60分) |
講義 | SARデータの解析事例 | ・SARデータの解析事例 | 様々なSARの解析手法と事例について理解する。 |
11:00-11:10 | 休憩 | |||
11:10-12:10 (60分) |
演習 | SARデータ総合演習 (2/4) |
・様々なテーマにおけるSARの判読 ②対応策に基づいた課題解決の実践 |
SARのサンプルデータを用いて、実際の利用を想定した課題解決の考え方と技術を身につける。 |
12:10-13:10 | 昼休憩 | |||
13:10-14:10 (60分) |
演習 | SARデータ総合演習 (3/4) |
・様々なテーマにおけるSARの判読 ②対応策に基づいた課題解決の実践 (午前中のつづき) |
SARのサンプルデータを用いて、実際の利用を想定した課題解決の考え方と技術を身につける。 |
14:10-14:20 | 休憩 | |||
14:20-15:10 (50分) |
演習 | SARデータ総合演習 (4/4) |
・様々なテーマにおけるSARの判読 ③実践結果のプレゼンテーション ④実践結果に対する講師からの評価 |
SARのサンプルデータを用いて、実際の利用を想定した課題解決の考え方と技術を身につける。 |
15:10-15:30 (20分) |
理解度テスト、質疑応答 | |||
15:30 | 講座終了 | 講師はしばらく残りますので、質問があれば何なりとお聞きください。 |
※ 終了時刻は目安です。講座進捗状況により、前後する場合がございます。
使用機器等 | ・実習及び演習ではWindows環境のコンピュータ端末を使用します。研修で使用する端末はご自身で準備ください。Macや他のOSを使用する場合は講義中のサポートは対象外とさせていただきます。 ・実習及び演習用ソフトウェアは、フリー且つオープンソースのGISソフトウェアであるQGISを使用します。 (QGISについては、http://qgis.org/ja/site/ をご参照ください) |
---|---|
教科書 | 当財団作成の「SARリモートセンシング講座」テキスト 教科書の他、当財団作成の「SAR用語集」、「SARに関する図書とWebサイトの紹介」及び「商用ソフトウェアとオープンソースウェア・フリーソフトウェアの紹介」を特別に配布します。 |
参考書 | 「リモートセンシングのための合成開口レーダの基礎 第2版」(大内和夫著、東京電機大学出版局) 「Digital Processing of Synthetic Aperture Radar」(I.G.Cumming and F.H.Wong、Artech House) 「Synthetic Aperture Radar: Systems and Signal Processing」(J.C.Curlander and R.N.McDonough、Wiley Series in Remote Sensing and Image Processing) |
評価方法 | 総合演習において解析結果を提出していただき、適切に解析されたかを講師が判断いたします。また、理解度テストを実施します。理解度テストの正答率80%以上、かつ出席率80%以上の方に、修了証を発行します。 |
その他 | 講義の後、アンケートにご協力ください。 また、本講座の発展的な内容となる、当財団の「SARインターフェロメトリ講座」、「SARポラリメトリ講座」のご受講もお勧めします。 |
参考 | ・ 過去受講生の総合演習例 ・ 画像製品・サービス-地表面変位計測サービス(RISE: Restec Interferometry Service) |