8月6日(木)、7日(金)の2日間にわたり、2020年度第2回目の『SARリモートセンシング講座』(講師:石井景子、小川崇)をオンライン形式で開催いたしました。RESTECでは新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、従来の集合型研修をオンラインで開催しております。
今回、新たな試みとして、主講師が受講者の皆さまからの質疑応答に集中して対応するために、実習及び演習を若手講師が担当する体制を取りました。この体制を取ったことで、Zoomのブレイクアウトセッション機能を用いて、分からない箇所で詰まってしまった受講者に解決法をより効果的に教授することが可能となりました。
演習最後の発表時間では今回、受講者や講師、事務局までもが参加して活発に議論が行われる、とても珍しい光景がありました。
ある受講者の方が選ばれたSAR画像の中に映った橋梁が示す、とても複雑な散乱のパターンがどうして起こるのか、講座で学んだSARの原理やインターネット等で調べた結果、現地を知る方の知見などを結集して、その複雑なパターンがセンサの問題ではなく、橋梁の構造や建設地の地形に起因することを突き止めました。
弊財団の講座の大きな特徴である演習が、取り組みは受講者個人であっても、その結果から他の受講者が新たな学びを得られる非常に優れた場であることを再認識いたしました。
受講者のみなさまからは、
- 何度質問しても嫌な顔一つせず、丁寧にご対応いただけたので、とてもいい雰囲気で受講することができました。
- SARの概要を知ったうえで演習ができてよかった 。
- (演習では)自分以外の方がどのような考えで解析し、解析結果に対してどのようなことが考えられるかを講師の方が説明してくれてよかった。
- SARの基本的な判読方法について学ぶことができてよかった。
- この講座をきっかけとして、さらにSARを学ぶ意欲がわいた。
というご意見をいただきました。
現在、2020年9月に開講する下記2講座の受講者を募集しています。
1.Google Earth Engineを用いたリモートセンシング講座(9月11日(金)開講、9月4日申込〆切) 終了しました
2.リモートセンシング基礎講座(9月30日(水)開講、9月23日申込〆切) 終了しました
みなさまのご参加をお待ちしております。