リモートセンシングデータを有効に活用するには、その原理を理解しデータを解析・評価できる技術を有する人材が必要です。しかし、開発途上国においてはリモートセンシング技術の研修を実施できる機関が限られていることから、専門技術者の技術を向上することが困難な状況にあります。
本技術研修は、リモートセンシング技術を使用する開発途上国の公的機関において中核的役割を果たす専門技術者の技術の向上を目的として実施するものです。
本技術研修は、わが国において蓄積されてきた技術・経験を開発途上国の専門技術者に紹介すべく、昭和52年度に発足しました。
平成9年度にフェーズⅡとして更新された後、平成13年度に「リモートセンシング技術(上級)コースと統合再編し、平成15年度より「リモートセンシング技術Ⅲ」となり、平成18年度にコースタイトルも新たに「リモートセンシング技術(初級上~中級レベル)」と改訂され、中堅層の研修を主眼においた研修内容とし、2年間実施されました。そして20年度より、災害・環境監視に焦点をあてた衛星リモートセンシングデータの解析に主眼をおいた「災害・環境監視のための衛星リモートセンシングデータ解析技術」コースとして実施しました。
(国際協力機構(旧国際協力事業団)受託)