RESTECは、衛星データの可視化ツール「VEGA*1」の新バージョン(バージョン2.0)をリリースしました。バージョン2.0では、これまでの光学衛星に加え、合成開口レーダー(SAR)を搭載するSentinel-1衛星の観測データを対象に加えました。
Sentinel-1は、欧州宇宙機関(ESA)が開発・運用するSAR衛星で、Sentinel-1Aが2014年、Sentinel-1Bが2016年に打ち上げられました。1Bは2022年に運用を停止しましたが、1Aは現在も運用されており、1Cの打ち上げが2023年に予定されています。SAR衛星は雲を透過する電波を用いて観測するので、天候に関係なく地表面の情報を得ることが可能です。
今回のバージョンアップにより、2014年から現在まで、約10年間のSARデータをVEGAで可視化することが可能になりました。なお、光学衛星は、Landsat-4、5、7、8、9号、及びSentinel-2号の約40年間の観測データを可視化することができます。
基本的な操作方法に変更はありません。通常、Google Earth Engine では JavaScript を使ってデータの解析を行いますが、VEGAはコードを入力することなく、操作パネルを使ってデータのカラー合成を行います。ユーザー登録やソフトのインストール等も不要なので、気軽に衛星データを解析したい方や、初めて衛星データを使う方に最適です。
RESTECは、リモートセンシング基礎講座でVEGAを使った実習や演習を行っているほか、VEGAの無料講習会も定期的に実施しています。
・VEGAを使ってみる
・利用マニュアル(最新版)
・過去のお知らせ(バージョン1.2)
・過去のお知らせ(バージョン1.0)
*1 VEGA(ベガ)
Google Earth Engine Appsを用いた地球可視化ツール
Visualizing Earth tool by Google Earth Engine Apps
利用許諾
改定日:2024年1月30日
財団は、Google Earth Engine Appsを用いた地球可視化ツール「VEGA」を使用する権利を下記の条件で許諾します。なお、VEGAの使用者は、VEGAの利用を開始した時点で、本利用許諾に同意したものとみなします。
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