RESTECは、衛星データの可視化ツール「VEGA*1」の新バージョン(バージョン2.1)をリリースしました。バージョン2.1ではALOS-2のScanSARのデータが利用可能になりました。
ALOS-2は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発・運用するSAR衛星で、2014年に打ち上げられました。 今回追加されたScanSARモードはALOS-2の観測モードの1つであり、空間分解能は25mである一方、観測幅は350㎞に及び、広域を観測することが可能です。
今回のバージョンアップにより、2014年8月から2022年12月まで、約8年間のALOS-2のScanSARデータをVEGAで可視化することが可能になりました。2014年以降のScanSARデータを扱えますので、皆さまの活動に役立てていただきたいと思います。光学衛星のLandsat-4、5、7、8、9号、及びSentinel-2号の観測データも引き続き可視化することが出来ます。
また、VEGAでは、可視化した画像上でクリックすることで、その位置の緯度経度情報を表示することができます。これまでは小数点2位までの表示でしたが、今回のバージョンアップで小数点5位までの表示に変更しました。
基本的な操作方法に変更はありません。通常、Google Earth EngineではJavaScriptを使ってデータの解析を行いますが、VEGAはコードを入力することなく、操作パネルを使ってデータのカラー合成を行います。ユーザー登録やソフトのインストール等も不要なので、気軽に衛星データを解析したい方や、初めて衛星データを使う方に最適です。
RESTECは、リモートセンシング基礎講座でVEGAを使った実習や演習を行っているほか、VEGAの無料講習会も定期的に実施しています。
・PALSAR-2 ScanSAR Level 2.2
・ALOS-2 / PALSAR-2 ScanSAR 観測プロダクト
・VEGAを使ってみる ・利用マニュアル ・リモートセンシング講座
・過去のお知らせ(バージョン2.0)
・過去のお知らせ(バージョン1.2)
・過去のお知らせ(バージョン1.0)
*1 VEGA(ベガ)
Google Earth Engine Appsを用いた地球可視化ツール
Visualizing Earth tool by Google Earth Engine Apps
利用許諾
改定日 2024年1月30日
財団は、Google Earth Engine Appsを用いた地球可視化ツール「VEGA」を使用する権利を下記の条件で許諾します。なお、VEGAの使用者は、VEGAの利用を開始した時点で、本利用許諾に同意したものとみなします。
- VEGAに関する著作権等の知的財産権は、財団に帰属します。
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- 使用者は、Google社のガイドラインに従い、いかなる形でも画像を変更したり歪めたりしない限り、財団の許可無しでVEGAのスクリーンショットを印刷物及びオンライン記事等に使用することができます。